米国家運輸安全委員会(NTSB)は火曜日、衝撃的な事実を公表した。昨年11月、ケンタッキー州ルイビルで離陸中にUPS貨物機の左エンジンが脱落し、墜落して15人が死亡した事故で、翼のマウントにひび割れが報告されていたという。安全第一と言うなら、既知の欠陥を放置するのはどうかと思うが。
この暴露により、同機(MD-11)の墜落に関する2日間の公聴会が始まった。乗員3名と地上の12名が死亡し、さらに地上の23名が負傷。自動車部品リサイクル工場に機体が激突し、火災が発生した。工場はエンジン部品を求めていたわけではないだろうが。
NTSBによると、墜落機のひび割れた部品はボーイングの2011年の報告書で指摘されていた。同報告書では、それまでに3機の異なる航空機で4件の同様の故障が発生していたという。つまり、その部品には前科があったわけだ。履歴書に載せたいようなものではない。
NTSBの調査では、左パイロンの支持構造(ベアリングレース)に疲労亀裂が見つかった。また、過去10年間にMD-11のベアリングレース部品でひび割れが相次いで報告されていた。まるでその部品が何年も赤信号を振っていたかのようだ。
公聴会では、これらの部品の設計要件と、連邦航空局(FAA)による過去20年間の監督状況も審査される。何かを直すより、20年間研究する方がいいというわけか。
FedExは、FAAがUPS墜落後にMD-11の飛行禁止措置を解除した後、同機の運用を再開したと発表。UPSは墜落直後に残りの24機のMD-11を退役させた。遅すぎるよりはましだが、地上にいる人にとっては関係ない。
公聴会に先立ち、NTSBは11月11日に故障した部品のアニメーションと、エンジンが脱落する空港監視映像を公開。残る2基のエンジンでは上昇できず、火の玉となって地面に激突した。ネタバレ:良い結末ではなかった。
ワシントンDCでの公聴会には、負傷者や死亡者の家族が出席。「家族は打ちのめされており、当然答えを求める権利がある」と、クリフォード法律事務所のパートナー、ブラッドリー・コスグローブ弁護士は述べた。同事務所はケンタッキー州で最初の不法死亡訴訟を起こしたとみられる。コスグローブは弁護士、パイロット、技術専門家からなるチームを率いて公聴会にも出席した。
NTSB委員長のジェニファー・ホーメイは火曜日の開会声明で、犠牲者の家族に向けて「あなた方の愛する人こそ、私たちがここにいる理由です。何が起きたのか解明したい」と述べた。立派な声明だが、ひび割れた部品が手がかりだったかもしれない。
さらに、NTSBが墜落関連の2000ページ以上の文書を公開したことで新たな詳細が明らかに。事故機は燃料漏れのあった別機の代わりに急遽投入されていた。そして死亡した乗員は、2回目の飛行前点検で整備チームと「また会おう」と冗談を交わしていたという。なんとも皮肉な話だ。
NTSBはボーイングを含む複数の証人を呼ぶ予定。最終報告書は墜落から1年以上後になる見込み。家族と一般市民はサスペンスを楽しむことになる。
(ロイター、AP通信が一部報道)