ワシントン発 - 米宇宙軍が、カリフォルニアの最高級不動産の最新物件の入居者を正式に募集している。それはバンデンバーグ宇宙軍基地にある、ロケット界の中小企業向けに確保された発射台だ。
6月8日、宇宙軍は情報提供依頼書(RFI)を公開し、ロケット運営事業者に宇宙発射複合施設9(SLC-9)への関心表明を募った。SLC-9はバンデンバーグに計画中の、小型・中型ロケット専用の発射台だ。回答期限は7月8日。つまり、あなたのロケットが大きすぎず小さすぎないなら、今がチャンスだ。
宇宙軍は声明で、この提供は成長する打ち上げ産業を育成すると同時に、いわゆる「重要な国家安全保障目標」に資するものだと位置づけた。バンデンバーグの打ち上げ作戦を統括する宇宙発射デルタ30の司令官ジェームズ・ホーン3世大佐は、「バンデンバーグでの小型・中型打ち上げ能力のさらなる開発は戦略的優先事項であり、宇宙作戦における回復力と機動性を強化する」と述べた。つまり、もっと多くのロケットを打ち上げたいが、本当に巨大なものは除く、ということだ。
SLC-9はバンデンバーグの「サウスベース」エリアの北部に位置し、基地の現在の発射台のほとんどが集中している。ユナイテッド・ローンチ・アライアンスがアトラス5に使用し、現在はバルカン・ケンタウルに対応するため改装中のSLC-3のすぐ北にある。この場所はかつてブルー・オリジンと関連があり、ニューグレン用の発射台を建設することを検討していたが、結局実現しなかった。4月、宇宙軍はブルー・オリジンと基地南岸の別の場所SLC-14について交渉を開始したと発表した。
RFIによると、宇宙軍は「小型ロケット」を軌道に2,000キログラム未満を運べるもの、「中型ロケット」を2,000~20,000キログラムを運べるものと定義している。RFIは企業に対し、自社の発射台開発を資金調達する「十分な財務的成熟度」と、ロケットの「最高の技術的成熟度」を証明するよう求めている。つまり、契約締結から3年以内に打ち上げを開始できる能力が必要だ。
単に物を打ち上げるだけでなく、宇宙軍はSLC-9から実現できる他の技についても知りたがっている。それにはポイント・トゥ・ポイント貨物輸送、ペイロード回収、機体再利用、そして「生存性」と呼ばれるものも含まれる。つまり、あなたのロケットがピザを配達したり、ゾンビの大群を生き延びたりできるなら、ぜひその点をアピールすべきだ。
小型・中型ロケットに焦点を絞ったことで、当然ながら候補のプールは限られる。すでにバンデンバーグの別の発射台で小型ロケット「アルファ」を使用しているファイアフライ・エアロスペースは、ノースロップ・グラマンと共同で中型の「エクリプス」を開発中だ。リラティビティ・スペースとストーク・スペースも中型ロケットを開発しているが、当初はケープカナベラルから打ち上げる予定だ。ただし、バンデンバーグの発射台は高傾斜軌道にとって魅力的かもしれない。ロケット・ラボは小型の「エレクトロン」を運用し、中型の「ニュートロン」を開発中だが、ニュージーランドとバージニア以外からの打ち上げについては言及していない。他の開発業者が財務的・技術的要件を満たせるかどうかは未知数だ。
この発表は、打ち上げ需要がバンデンバーグとケープカナベラルの両方の能力を圧迫しつつあるという懸念が高まる中で行われ、代替宇宙港や洋上発射プラットフォームへの関心を呼んでいる。宇宙軍はRFIの中で、評価基準の一つとして、申請者が基地内の他の発射施設や、道路やユーティリティなどの新しいインフラへの影響を最小限に抑える計画をどう立てているかを挙げている。だって、「宇宙時代」と言っても、発射台に向かう途中の交通渋滞を心配するのは間抜けだからね。