ワシントン - 小型衛星は、主に安価で迅速に製造できることから、軍のお気に入りの宇宙ツールとなっている。問題は?その多くが、まるで怠惰なカウチポテトのように漂い、軌道に到達した後に進路を変更できないことだ。そこに登場したのが、カリフォルニアに拠点を置くスタートアップ、パラビリス・スペース・テクノロジーズだ。同社は、家庭用トースターほどの大きさの2U推進モジュール「Dense Orbital Transfer System(DOTS)」のホットファイア試験を終えたばかりだ。

DOTSは、固体燃料と液体酸化剤を組み合わせたハイブリッドエンジンを使用し、固体推進剤の貯蔵上の利点と液体推進の制御性を融合することを目指している。宇宙システム軍はこれを「伝統的な宇宙推進技術の斬新な応用」と呼んだが、官僚用語で言えば「古いアイデア、新しい箱」だ。

「キューブサットは、単発の実験や短期の地球観測・通信ミッションには費用対効果が高く有用ですが、一般的に宇宙に入った後の移動能力を欠いています」と宇宙システム軍はプレスリリースで述べ、誰もが既に知っていることを本質的に言い表した。

機動能力により、衛星は軌道デブリを回避し、仲間と編隊を維持し、新しいミッションのために再配置し、または超低軌道で運用できる。超低軌道では、大気抵抗が衛星の寿命を短くするが、画像撮影や通信を向上させることができる。DOTSは「コールドスタート」機能を備え、発射前の長いウォームアップを不要にし、オペレーターが変化する状況により迅速に対応できるようにする。また、推進剤は安全に取り扱えるため、エンジニアは有毒廃棄物を扱うような防護服を着る必要はない。

パラビリスのCEO、エンリコ・アッタナシオは、DOTSが「キューブサット推進性能における明確な飛躍をもたらす」と宣言した。地上試験が完了した現在、同社は軌道上で技術を実証することを目指している。「政府と産業界の両方のパートナーが飛行試験での協力に関心を示しています。確固たるパートナーが見つかれば、1年以内に飛行準備が整う可能性があります」と同社の広報担当者は述べた。つまり、近々ロケットを打ち上げる予定があり、トースターサイズのスラスタが欲しいなら、誰に連絡すればよいかおわかりだろう。