バード大学の長年学長を務めたレオン・ボットスタインが、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインとの頻繁な交流について独立調査が行われた結果、辞任を発表した。調査報告書は、ボットスタインがエプスタインと「普通の性犯罪者」とみなして関わり、大学への寄付を優先したことを明らかにした。

ウィルマーヘイル法律事務所による調査で、ボットスタインはエプスタインのタウンハウスに約25回訪問し、リトル・セント・ジェームズ島に2日間滞在し、エプスタインをバード大学に2回招待していたことが判明。これらの訪問には、後にエプスタインの被害者と特定された「複数の女性」が含まれていた。

ボットスタインは2012年から2019年までエプスタインと連絡を取り合っていたが、不正行為で起訴されてはいない。調査では、上級教員がエプスタインとの関わりを警告したにもかかわらず、ボットスタインは「普通の性犯罪者」なら更生したとみなせるという見解に頼り、「バード大学の資金需要が最優先」と主張。ウィルマーヘイルによれば、「悪魔からでも金を受け取る。それが神の仕事をするためなら」と述べたという。

バード大学理事会は4月30日に調査結果を受け取り、ボットスタインの「退任」を発表。6月30日付で辞任する。理事会は50年にわたる功績に感謝し、「秩序ある移行」を求めた。また、ボットスタインがエプスタイン関連のコンサルティング契約で受け取った報酬を理事会に開示せず、バード大学に寄付するつもりだったと主張したが、その寄付が特定できなかったことも問題視された。

さらに、エプスタインへの招待(ゲストコテージの提供、音楽院学生のコンサート、バード高校アーリーカレッジ訪問など)が実現しなかったものの、学生を危険にさらす可能性があったと指摘。ボットスタインは大学の評判や学生へのリスクを認識せず、自身の行動が被害者にエプスタインを正当化するとは考えなかったという。

ボットスタインは声明で調査結果に触れず、51年の勤務と80歳の誕生日を理由に退任を決めたと述べ、今後も教員としてキャンパスに残る意向を示した。