アリゾナ州の消防署が、認知症の高齢女性が猛暑の中を何マイルもさまよったところを助けた14歳の少年を正式に表彰する。同署は、この少年が「英雄的行為…機転と思いやり」を示したと述べている。

ロイヤル・コスラン君は6月、ギルバートの町で自転車に乗っていたところ、テレサ・モーガンさんが華氏103度(摂氏39.4度)の暑さの中、片腕に買い物袋、もう一方にハンドバッグをぶら下げてよろよろ歩いているのに出くわした。地元ニュース局KNXVの報道によると、コスラン君は後に「何かおかしいと思った」と語り、「暑いのはわかっていた。彼女は汗をかいていた」と話した。

モーガンさんは7月に76歳になったばかりで、認知症と診断されたばかりだった。食料品店からの帰り道に方向感覚を失い、華氏100度以上の暑さの中に長時間いると命に関わるため、深刻な緊急事態だった。コスラン君のスマートグラスが捉えた映像では、彼が「この辺りにアパートはないと思うけど…携帯で調べられるよ」とモーガンさんに話しかけている。

結局、コスラン君はモーガンさんを日陰に連れて行き、息子の電話番号を思い出させた。そして息子のジェフ・モーガンさんに電話し、状況を伝えた。少年はジェフさんとギルバート消防救助隊が到着するまでテレサさんのそばに留まり、安全を確保した。

気候危機による熱波は6月から7月初めにかけて記録的な暑さで米国を襲い、少なくとも24人の死亡に関与した。ジェフさんはKNXVに対し、コスラン君の親切が母親の命を救ったかもしれないと語った。「本当に信じられない。彼が彼女に出会い、留まって世話をしてくれて、本当に幸運だった」

ギルバート消防救助隊は声明で、混乱や突然の方向感覚喪失は熱中症の深刻な警告サインであり、迅速に対処しないと致命的になり得ると説明した。同署の大隊長ライアン・マクヒュー氏は「ロイヤルの機転と思いやりは、地域の弱い立場の住民を守っただけでなく、アリゾナの極度の暑さの危険性を浮き彫りにした。彼の行動は、特に夏場に熱中症が命に関わることを皆に警戒を促す」と述べ、8月11日の町議会で表彰する予定だと語った。