Culture 2026年7月17日 The Atlantic IMAX:映画が40%減っても値段はそのまま クリストファー・ノーランの『オデッセイ』は全編IMAXで撮影された初の作品だが、意図通りに上映できる劇場はわずか24館で、残りは最大40%も画像が切り取られたバージョンを高い料金で見せられる皮肉。 0 0 シェア X / Twitter LinkedIn リンクをコピー Image: The Atlantic 今週、全米の何千もの映画館で公開されるクリストファー・ノーラン監督の大作『オデッセイ』は、IMAXフィルムカメラだけで撮影された初の商業長編作品だ。それらのカメラは数百ポンドの重さがあり、耳をつんざくような騒音を発し、俳優のアイコンタクトを遮るモンスター機材である。しかし、国内で監督の意図通りに上映される映画館はわずか24館程度。残りの劇場では、アスペクト比を切り詰めた別バージョンや、オリジナルフィルムの鮮明さを欠いた上映が行われる。『オデッセイ』のマーケティングは「IMAXで撮影された」ことを執拗に強調し、マット・デイモンは「IMAX 70mmが撮影時の完全なインパクトを提供する」と主張している。だが現実には、IMAXの1.43:1アスペクト比で撮影された映画を異なるサイズのスクリーンで上映する場合、最大40%もの画像が切り取られる。米国内ではIMAX 70mm映写機は一部の大都市圏に集中しており、南半球全体でたった1台しかない。IMAXマニアは『オデッセイ』を特定の劇場で観るために大陸横断飛行をすると報じられ、他の人々は高額な転売チケット(eBayで数百ドルで出品されているものもある)を支払っている。さらに、真の70mm 1.43:1体験ではないのにIMAXブランドを掲げる上映もあり、長年映画ファンを苛立たせてきた「LIEMAX」として知られている。この希少性は物流上の課題に起因する。スクリーンは特定の寸法に対応しなければならず、天井の高さが足りず、フィルムリールは数百ポンドの重さでフォークリフトが必要だ。それでも、このシステムはIMAXにとってうまく機能している。昨年のチケット売上は世界で過去最高の12億8000万ドルに達した。ドゥニ・ヴィルヌーヴやライアン・クーグラーといった監督たちがIMAXを未来と称賛する中、真の体験を提供する劇場がこれほど少ないと、その言葉は次第に耳障りになる。これが映画の未来なら、誰もがそれを共有できるわけではない。