Climate 2026年8月31日 The Guardian 太平洋島嶼国フォーラム:本当の脅威はミサイルではなく天気 太平洋諸国がミサイルを心配して集まるが、本当の爆弾は予算と島々を焦がす気候危機だ。 0 0 シェア X / Twitter LinkedIn リンクをコピー Image: The Guardian アンソニー・アルバニージー首相は今週、パラオで開催される年次太平洋島嶼国フォーラムに出席している。地域安全保障が議題の最上位となる見込みだ。しかし、正直になろう。中国が太平洋で核搭載可能なミサイルを実験し、米イラン戦争が燃料費を押し上げているとき、本当の安全保障上の脅威は、地球そのものがカリカリに熱くなっていることかもしれない。 7月の中国のミサイル実験は、複数の太平洋諸国上空を飛行し、ツバルの排他的経済水域付近に着弾した。これにより、新たな地域安全保障協定の話が持ち上がっている。ソロモン諸島のマシュー・ウェール首相はこれを「友の行為ではない」と呼んだが、2022年に中国と安全保障協定を結んだ本人が言うとは、ずいぶんおこがましい。キャンベラはその後、ツバル(2023年)、ナオエロ(2024年)、パプアニューギニア(2025年)、バヌアツ(2026年)との二国間協定を結ぶのに忙しく、トンガとソロモン諸島も予定に入っている。最新のものは、7月にフィジーと結んだ「平和の海同盟」で、これは全太平洋諸国に開かれた相互防衛協定だ。軍事的同盟ほど平和を象徴するものはないからね。 一方、中東紛争は太平洋をエネルギー危機に追いやっている。地域のエネルギーの約80%は輸入石油に依存しており、その多くはホルムズ海峡を通過している。太平洋島嶼国はGDPの10%から25%を化石燃料に費やしており、教育の8%、保健の6%と比較すると、その偏りは明らかだ。フィジーの年間燃料輸入コストは、石油価格が高止まりすれば3億7500万米ドル(5億2000万豪ドル)増加する可能性があり、これは同国の医療予算全体を上回る。でも、ディーゼル発電機があれば病院なんて必要ないよね? 再生可能エネルギーは解決策を提供する。ディーゼルを太陽光発電とバッテリー貯蔵に置き換えることで、太平洋諸国は年間約7億米ドル(5億2000万豪ドル)を節約できる。パラオのスランゲル・ウィップス大統領は、この地域を世界初の100%再生可能エネルギー地域にしたいと考えており、パラオの電力需要の90%を賄う60MWの太陽光発電と貯蔵施設を追加するには1億2000万米ドル(1億6600万豪ドル)が必要だ。これは、何もしない場合のコストに比べれば安いものだ。 気候変動は、フォーラムのリーダーたちによって太平洋の安全保障に対する「単独最大の脅威」と呼ばれており、2007年の国連安全保障理事会での訴えを繰り返している。その影響は「銃や爆弾に脅かされている国々が直面するものと同等に深刻」だと。2025年、地球の気温は長期平均より1.44℃高く、海洋は記録上最も暖かく、記録的なエルニーニョが迫っている。世界が1.5℃を超えるのはほぼ確実だが、大幅な排出削減と「ネット・ネガティブ」排出によって、今世紀末までに何とか取り戻せるかもしれない。 太平洋諸国は、オーストラリアが1.5℃のコミットメントを再確認することを期待している。特に、フィジーとツバルが10月にCOP前サミットを主催するのを支援しているからだ。また、コミュニティ適応のための太平洋所有の気候基金への資金提供も求めている。協力にはコストがかかると言う人もいるが、再生可能エネルギーと適応への投資は、共通の安全保障への投資である。中国と米国が地政学的チェスをしている間にも。UNSWの気候リスク・対応研究所のウェズリー・モーガン氏は、The Conversationに掲載された記事でこの点を指摘している。ソロモン諸島のマシュー・ウェール首相(リーダーシップ問題に対処するため早期に離脱)など主要リーダーが欠席する中、メッセージは明確だ。最大の脅威はミサイルではなく、天気なのだ。