英国では、今年上半期に記録された新しい太陽光発電設備の設置件数が、2011年以来の6か月間で最多となりました。家庭が光熱費削減のため屋上パネルに目を向けたからです。化石燃料の価格が高騰してから当然のことをするなんて、まさに『最先端のエネルギー政策』ですね。

政府の公式統計の分析によると、英国では今年最初の6か月間に142,536件の太陽光発電設備が設置され、昨年の記録的な設置数を上回る勢いです。政府のデータには、大規模な地上設置型太陽光発電所と屋上パネルが含まれており、上半期の太陽光発電ブームは、2011年下半期に記録された167,316件の記録に次ぐものです。そのとき、コーンウォールの廃錫鉱山跡に初の大規模太陽光発電所が建設されました。ああ、太陽光が目新しく、必需品ではなかった古き良き時代よ。

政府の公式統計に記録された新しい太陽光発電設備のほとんどは家庭の屋上に設置されていますが、これらの小規模な太陽光システムは、国の総太陽光発電容量の3分の1弱を占めるにすぎません。エネルギー企業によると、近年、より多くの家庭が屋上に太陽光パネルを設置し、化石燃料による光熱費の高騰に対抗して、自家発電による低コストの電力を生成して光熱費を削減しようとしています。つまり、10年前にやっておけば賢明だったかもしれないことを、今になってやっているわけです。誰が数えるんでしょうね?

政府のデータによると、より多くの家庭がガスボイラーを低炭素暖房に交換するための補助金を利用しています。ボイラー交換制度への申請総数は先月4,512件に達し、昨年6月と比べて21%増加しました。ヒートポンプは、政府が先週、補助金を£7,500から£9,000に20%引き上げ、化石燃料暖房の交換費用を支援すると発表したことから、今後数か月でさらに需要が高まると見込まれています。また、アンディ・バーナム氏は10月から電気料金のVATを引き下げ、ヒートポンプの運用コストを安くしました。あまりにも論理的で、疑わしいほどの動きです。

英国最大のエネルギー小売業者になると予想されるE.ON Nextは、2026年上半期の太陽光パネル設置戸数が前年同期比で151%増加したと発表しました。E.ON Nextのディレクター、フィル・ギルバート氏は「ますます多くの家庭が、自家発電と蓄電によってどれだけ節約できるかに気づいています」と述べています。同社の太陽光・蓄電池プランに加入した顧客の中には、年間光熱費を最大£600節約できた人もいるとのことです。ギルバート氏は「人々はエネルギー使用に関与し、請求額を管理し、送電網への依存を減らしたいと考えています。太陽光発電はそれを実現する実用的な方法です」と付け加えました。確かに、人々がお金を節約し、自分の生活をコントロールしたいと思うのは、ほとんど当然のことです。

現在英国最大のエネルギー供給事業者であるオクトパス・エナジーも、中東紛争により石油・ガス価格が高騰してから数週間以内に、太陽光パネルの販売が急増したと指摘しています。同社によると、3月の販売台数は前月比で54%以上増加しました。英国全体では、現在200万件以上の太陽光発電設備が設置されています。なぜなら、環境行動を促すのは、地政学的混乱と高騰するエネルギー料金に他ならないからです。

1.4メガワット(MW)のウィール・ジェーン太陽光発電所は、現在では新しいプロジェクトに簡単に影を落とされています。ケント州の373MWクレブ・ヒル・プロジェクトは、昨夏にフル稼働に達し、英国最大の稼働中太陽光発電所となりました。リンカンシャー州の800MWスプリングウェル太陽光発電所は、2029年に発電開始予定です。今月可決された法律により、8月末までに英国の集合住宅や賃貸物件に住む電力料金支払い者は、欧州の何百万人もの人々と同様に、「バルコニー太陽光パネル」を使用して請求額を下げることができるようになります。庭がなくてもバルコニーがあれば十分ですからね。