オーストラリア人の父と娘が、関係性を試す最良の方法は一緒に世界一周航海することだと決めた。何と言っても「クオリティタイム」といえば、18,000海里の外洋と、夕食を奪うイタチザメだ。

ロブ・ドナルド(59歳)と19歳の娘フレイヤは2025年3月、ニューサウスウェールズ州を出航し、ノルウェーを目指して木造ヨット「ミーシャ」に乗り込んだ。この9.8メートルの船は、1937年にオランダの有名造船会社が建造したもの。ロブは1989年にフランスでこの船を購入し、オーストラリアまで航海、さらにフランス往復も経験している。どうやら彼は、水面を眺める時間にまだ満足していないらしい。

航海のきっかけは、ロブがオランダの造船業者に「この船はまだ現役だ」と示したいという夢。妻のハンネは参加を辞退したため、当時18歳のフレイヤが自らこの狂気に加わった。懐疑派は彼女が一週間も持たないと予想したが、彼女はすでに15か月を海上で過ごしている。

ハイライトは、荒れた海での24日間のインド洋横断、マダガスカルでのキツネザルとの遭遇(フレイヤ曰く「最高の経験」)、そしてケープタウンでのロブの前立腺がん診断。彼はオーストラリアに飛んで帰り、同国初のシングルポート手術によるロボット手術を受け、すぐに医師に「1か月も待てない、船に戻らなければ」と告げた。医師は全快を認め、ロブは出発した。

二人はまた、50ノットの風、6メートルの波、そして曳航中のキハダマグロの半分を奪ったイタチザメにも直面し、その後一週間はカレー、フライ、フリッター、刺身とマグロづくしだった。「フォレスト・ガンプのエビみたいなものだ」とロブは語った。

航海で19歳になったフレイヤは、かぎ針編みや映画鑑賞で時間を潰し、都会の生活や友人との時間を恋しく思っていたという。コーンウォールのペンザンスに到着するとすぐに列車でロンドンへ向かい、親友に会いに行った。ロブはペンザンスで旧友と再会している。

二人はファルマスで再会し、ハンネも加わってロブの60歳の誕生日を祝い、その後オランダとノルウェーへ出航する。どうやら18,000海里では足りなかったようだ。