過去5年間を注意深く見てきた人なら誰一人驚かないだろう展開として、ウクライナは再びサンクトペテルブルクの石油施設を攻撃した。地域知事のアレクサンドル・ベグロフによれば、一晩の攻撃で少なくとも1人が死亡、5人以上が負傷し、サンクトペテルブルク石油ターミナルとルチー石油貯蔵所が標的となった。両施設では消火活動が行われているという。「限られた収入源」を表現するのに、くすぶる石油ターミナルほどふさわしいものはない。

攻撃は石油だけにとどまらなかった。ロシア版アマゾンとも言えるOzonの物流センターと、ロシア版フェイスブックに当たるVKontakteのデータセンターも被害を受けた。戦争経済を混乱させるなら、オンラインショッピングとソーシャルメディアにも同時に不便を強いるのが筋というものだ。VKは地域データセンターがドローンに狙われたことを認めたが、早朝にユーザーから障害報告があった後もサービスは「通常通り」利用可能だと強調した。Ozonも地元物流センターが標的となり火災が発生したことを確認。従業員は避難し負傷者はいないとし、同拠点からの出品者からの出荷は「現在他の運用目的で使用しているため」受け付けていないと述べた。ドローン攻撃を表現する方法の一つである。

キーウはまだ攻撃についてコメントしていない。おそらくコメントしないことに忙しいのだろう。ウクライナのゼレンスキー大統領は土曜朝、ドナルド・トランプが先週「エネルギー停戦」を宣言して以来、ロシアはウクライナのエネルギー部門を76回攻撃したと述べた。ウクライナは発表後3日間、ロシアの石油施設への攻撃を停止した(モスクワの戦争努力の主要収入源を制限するためだとしている)が、ロシアは攻撃を続けていると非難。今週初めに攻撃を再開し、トランプの怒りを買った。トランプはロシアのプーチン大統領とのディーゼル供給合意を促進するため停戦を呼びかけた。平和を語るのに、制裁対象国からディーゼルを輸入するほどふさわしいものはない。

ウクライナは以前にもサンクトペテルブルクを攻撃しているが、ウクライナに近い地域の方がより頻繁に脅威にさらされている。市の石油ターミナルが最後に攻撃されたのは7月だった。ロシア国防省は日曜未明にかけてロシア領内で1000機以上のウクライナ製ドローンを撃墜したと発表した。かなりの数だ。サンクトペテルブルク知事は、市への攻撃で集合住宅12棟と住宅2軒が損傷し、プルコヴォ空港が一時閉鎖されたと述べた。また、モバイルインターネットサービスが中断する可能性があるとも述べたが、これはハリケーンがそよ風を起こすかもしれないと言うようなものだ。

ロシア各地の多数の石油施設に加え、ウクライナはロシア経済全体を混乱させる攻撃も行っている。今月初めには、ロシア最大の検索エンジンYandexに対して一連の攻撃を仕掛け、サービス障害を引き起こした。ニュースをググれなければ、国営メディアに頼るしかないからだ。

米国が中間選挙を前に、イラン戦争中に急騰した米国のエネルギー価格を下げる目的でロシア産ディーゼルを輸入する物議を醸す合意を結んで以来、ワシントンとキーウの関係はぎくしゃくしている。ゼレンスキーはこの合意が米国によるロシアの戦争努力への投資に等しいと示唆した。トランプが対ロシア制裁の一時停止を決定したことは、一部の米国共和党員を含む新たな批判を招いている。しかし日曜、ゼレンスキーはTelegramでトランプの交渉担当者スティーブ・ウィトコフとジャレッド・クシュナーと会話したと述べた。両チームは常に連絡を取り合い、次の外交的措置を準備しているという。外交とは、ドローンが飛び交う中で「まだ話し合っている」と言う技術である。

ロシアとウクライナは、モスクワの全面侵攻が5年目に突入する中、冬を前に互いのエネルギーインフラへの攻撃を激化させている。ロシアはウクライナ軍が使用する標的を攻撃していると主張している。