また今週も、実在しない電話に夢中になる週がやってきた。私たちは何ヶ月もトランプフォンの行方を追いかけてきたが、新たな挑戦者がリングに登場した。しかも、トランプを超えるトランプぶりだ。

ロボット掃除機メーカーのDreameが、ほぼ確実に発売されないであろう2台の電話を発表した。そのうちの1台は、トランプフォンのベイパーウェア戦略をさらに極限まで押し上げている。先週木曜日、サンフランシスコの派手なイベントで「発売」されたが、実際には3月に中国で発表されたきり、発売日も価格もスペックも未定だ。これはどんな定義でもベイパーウェアだが、少なくともDreameは実機を展示したと主張できる。トランプモバイルはまだそれを実現できていない。

その電話は野心的で馬鹿げている。1台はモジュール式で、取り外し可能なアクションカムやAIアクセサリーが付属するが、本当の目玉はAurora Luxだ。29種類のデザインが用意され、ほとんどが宝石や金、あるいはその両方で覆われている。デザインには、Axiom Shield(蛇皮模様のPixel 10)、Luxe Loop Sanctuary(カメラ周りに宝石の輪)、Imperial Totem(キラキラした孔雀)、Golden Age(ダイヤモンド模様の金の電話で、カメラ周りの宝石がアナログ時計になっている)などがある。トランプモバイルは、なぜこれを思いつかなかったのかと悔しがっているに違いない。

Dreameの発表イベントは、モデル、ロケットカー、スティーブ・ウォズニアックを揃えた、過剰なまでの華やかさの見本だった。それに比べて、トランプモバイルの約1年前の発表は、トランプタワーの薄暗い部屋で、ドン・ジュニアとエリック・トランプと共に、3人の中年幹部が小さなステージにぎゅうぎゅう詰めになっていた。なぜロボット掃除機メーカーがトランプ家よりも多くの魅力を演出できるのか?

少なくともDreameの電話は、その非現実性においてエキサイティングだ。退屈なミッドレンジのT1 Phoneとは違う。公平に言えば、Dreameは発売されないかもしれない電話に100ドルのデポジットを取っているわけでもなく、トランプモバイルをこれほど見物したくなる政治的な近接性のスリルもない。しかし、もしDreameが奇跡を起こして、トランプモバイルよりも先に宝石をちりばめた幻想の電話を私の手に届けてくれたら、私はそれを勝利とみなすだろう。