音声AI企業のElevenLabsが、楽曲生成モデルのアップデート版「Music v2」をリリース。このモデルはトラックの途中でジャンルを切り替えることができる。同社によれば、ボーカルと作曲の複雑さを処理し、オペラからヘビーメタルへの移行や、明瞭さを保った高速ラップ、さらには非音楽的な効果音の追加も可能だ。そう、AIが生成した交響曲が突然デスメタルリフに変わる、ただそれができるからという理由で。

今回のリリースは、同社初の音楽生成モデルから約10ヶ月後。アーティストは曲の一部を選択し、他の部分に触れることなくプロンプトを使って再作成できる。短いクリップではなく、イントロ、ヴァース、コーラスといったセクションごとに曲を構築し、それらをつなぎ合わせることができる。ElevenLabsは、このモデルが言語、歌詞、ボーカル、アレンジ全体でより信頼性高く動作すると付け加えている。これは、AIオペラ歌手が突然クリンゴン語でラップを始めたときに便利だ。

このローンチは、Google、Stability AI、SunoなどのAIラボがプロフェッショナルグレードの音楽生成モデルをリリースする競争に加わるものだ。Google I/Oでは、GoogleがFlow Musicツールにカバー作成、セクションベースの編集、ミュージックビデオを追加した。しかしElevenLabsはライセンスデータに賭けている。モデルはライセンスデータに基づいて構築され、商用利用が許可されているため、ユーザーは自由にトラックを使用できる。これは、競合のSunoとUdioが著作権問題で訴訟に直面している中で重要だ。レーベルとの契約を結ぶことが鍵であり、「創造の自由」とは訴訟を避けることに他ならないからだ。

新しいモデルは、マーケティングおよびブランディングチーム向けのElevenCreativeツールと、新しく立ち上げられたAI生成曲プラットフォームElevenMusicで利用可能で、APIアクセスも近日公開予定。世界が必要としているのは、キャットフードブランドのジングルを書き、その後、税金還付についてのパワーバラードに移行できるAIだ。